moOde8.2.2 TA1011B + UAC3552A
moOde8.2.2をインストール。今回は訳有で以前使用していた秋月のりんご基板(TA1011B + UAC3552A)を採用しています。
moOde8.2.2
カードは新規にインストール作成するのですが環境は以前に作成したファイルをコピーして作成しています。moOde8(bullseye)になってpulseaudio関連を設定している関係から初回起動時mpd errorが出てしまいます。
# systemctl status mpd
/var/lib/mpd/databaseが作成出来ないよと言っています。
ファイル・ディレクトリの所有者グループがpulse:audioになっています。mpd:audioに変更
# chown mpd:audio /var/lib/mpd # chown mpd:audio /var/lib/mpd/playlists
TA1011B + UAC3552A
現在(2022/11)秋月にはまだ在庫があるようですが大分少なくなっていますね。このりんご基板を使うには何らかの改造が必要になるかと思います。当サイトでは以下のサイトを参考にしています。
ミュートの解除、アンプ及びUSB-DACのセパレート
秋月の10W+10WステレオD級アンプモジュール(USB I/F付き)を活用
USB-DACのレベル改善
秋月のUSBオーディオ UAC3552A を活用する
12V外部電源化
USBオーディオアンプ基板 改造その2
以前よりちょくちょく改造はしていたのですが今回再度見直してみます。I2S-DACは3個(ローコスト)あるのですが聴感上レベルはだいたい揃っています。UAC3552Aもレベルを揃えます。またTA1011Bの入力感度もPAM8403と比較確認してみます。以下当サイト現在の改造箇所
12V外部電源化 USB接続
AC Asaptorは古いノートパソコン(Fujitsu)の16V 2.2Aを再利用しています。昇圧回路を取り外してジャンパー、レギュレーター7812 (12V 1A)から元の5V供給ラインに接続。
USB接続はマイクロUSBコネクタを取り付け。UAC3552Aの5Vは内臓の78M05から供給されています。
TA1011B + UAC3552Aのセパレート化
DAC OUT〜AMP INのカップリングコン(チップコンデンサ)を取り外し間にAMP IN用ミニジャック、スライドSW、カップリングコンを新たに取り付け。通常はDAC OUT〜AMP INにSWが接続されています。SWを切り替えるとAMP DACが個別に使用可になります。DAC OUT〜AUX OUT(UAC3552A OUT)間には原回路のカップリングコンなどが噛んでいます。
ミュート回路
TA1101B内部でmuteピンはプルアップされていてDAC(UAC3552A)からミュートコントロールする仕様のようですがmuteピンをパターンショートする代わりにピンヘッダで引き出しジャンパーピンでGNDに落とします。ジャンパーピンを外すことでmuteが有効になりTA1101Bだけ利用したい場合など電源を落とすこと無くジャックの抜き差し時ノイズを抑えることが出来ます。
USB-DACのレベル
これまで15Kの抵抗を1.5Kまで落としてゲインを稼いでいたのですが今回更に1Kに変更。聴感上ですがほぼI2Sデバイスと同じくらいで音質などもそう大きな差は無いと思っています。
抵抗はロットによって種類(色)が違うようです。
moOde audio(Raspberry Pi)
改造が終わったらRaspberry Piに接続
Apple, Inc. Speakersとして認識します。
Output deviceでSpeakersを選択。Volume typeはHardwareまたはSoftwareでも動作可ですが下記のalsamixerの表示に違いがあります。
I2S-DACはSoftwareを選択
USB-DACはalsaからコントロールが可
I2S-DAC(MPD)はalsamixer不可
左記Volume typeはHardware Software時はPCMが100%に固定されソフト的に音量をコントロールするようです。
pulseaudioではUSB-DAC,USB-DAC共alsamixerで音量をコントロール
デフォルトサウンドカードの設定
raspberry pi 2
$ cat /proc/asound/cards
内臓のサウンドカードが見えています。またUSB-DACが#2で認識しています。内臓のサウンドカードを非表示にUSB-DACを先頭(#0)に並べ替えます。
/boot/config.txt #コメントアウト #dtparam=audio=on
/etc/modprobe.d/alsa-base.conf #新規作成 options snd slots=snd_usb_audio,snd_bcm2835 options snd_usb_audio index=0 options snd_bcm2835 index=1
操作感はmpd,pulseaudio共I2S-DACと全く同じ。音質的にも何ら問題ないレベルと思います。I2S-DACに付け替える時はVolume typeをSoftwareにalsa-base.confをリネームしてバックアップしておくとか慣れるまでいろいろ設定に戸惑うかもしれません。
消費電力は16Vアダプタ出力電流を測定。16V x 195mA = 約3.2W 常時運用でもなんとか我慢できるレベルと思います。
FOSTEX FE-87
中央はOrangepi3ファイルサーバー(今回関係なし)
FE-87は10数年前でしょうか。ホムセンのワゴンセールで購入したものです。(値札は580円がついていました)冒頭に述べた訳有とはこのFE-87をなんとかうまく鳴らしてみたいと思いTA1011B + UAC3552Aを設定したのですが結果は大失敗でした。現状のメインスピーカーではI2S_DAC + PAM8403では問題無くむしろ良く鳴っていると思います。FE-87に接続すると中高域にピークが出るようで聞き苦しい再生音になります。TA1011B + UAC3552Aでは再生音がどうこう以前にmoOde audio(raspberry pi)のリソースを消費して反応が無くなってきます。メインスピーカーではI2S_DAC同様全く問題ありません。原因は不明ですがもう少しいろいろ調べてみようと思います。